”一人交換日記”

読書記録 貸出日 2019年7月26日分
途中まで読んだものはどこまで読んだかについても

 

 

 

 

ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』(新潮社)

映画観たり解説読んで、ぜひ原作読みたくなり。
未読了で返却(´・ω・`)
めちゃくちゃ濃密で、物凄く細かな感覚がフィットして楽しい
読み飛ばすなんかできない、ゆっくり堪能するしか!
また借りる

 

 

ウラジーミル・ナボコフ『アーダ』

唯一未読!同じ理由。ゆっくり読みたい。

 

 

▼『ハンス・ベルメール 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕』(河出書房新社

眼球譚の挿絵を描いていたという話を植草氏の本で読み。
→と思ったらそれはマッソンの話だったが、派生して

→ベルメールはじめシュルレアリスムの人たちのこと
少し調べた日のメモは7/22

 

 

球体関節人形の人として知っていたが
こんな絵を描くことは今回初めて知った。
緻密な線、輪切りにされる人体、無数の毛、
グロテスクだけど美しい


返したときのメモ
『半分くらいまで読んだ
借りて最初何日か丁寧に見た&読んだっきり
元気なときみると「きもちわるい〜」ってなっちゃうから
むしろ病んでるときに見る方がカタルシスを得る気がするな』

 


▼中野理枝『日本のウミウシ

ウミウシのフォルムといい色彩感といい可愛すぎる
妖精さんともちっちゃなモンスターとも
水中写真撮りたいなあああ…機材高そうだけども…

あんま見ないで返しちゃったけどウミウシで検索するだけでも鬼癒し

 

 

▼日本の異国-在日外国人の知られざる日常-


日本にいながらにして
現地のような雰囲気を味わったり、現地の味を食べられる
アジアなお店や場がたくさん紹介されている


どんな国や人の歴史があって日本へ来たのか
そこで住んでいる暮らしはどんなふうか
丁寧に解説されている
近代史が気になってるのでとてもわくわくしながら読んだ


そして新大久保はやっぱり最高〜〜〜〜


→やや長めの感想 8/14
→行きたいとこリスト 8/14

 

 

▼ナジャ


返す日急いで読んで
一部・二部のうち
一部は難しすぎて途中で諦め(偶然の不思議な符合について書き連ねてあるらしい)、
二部を駆け足で、110頁まで読んだ


いたく感銘を受けたのは内容というより
シュルレアリスムにおける「狂っているということ」への視点なのかも


→それに関連する220頁の抜き書き
→その日9/3のメモ

 

 

水牛通信-1978-1987-

悠治さん発行人の機関紙、10年分から抜粋してまとめた本
すごいボリューム、今回は一部だけ。

 

藤本和子のものがたり
「十三のとき、帽子だけを持って家を出たMの話」
久々に、一気に読み通した!」(7/27)

 

彼女の、おそらく聞き取りを基にした物語群のみ全部読んだ

 

上記の「Mの話」は
生活が滲み出す話、
土の匂い、ひとつだけの服、”貧しさ”ゆえのコミュニティ構成員同士の結びつきの強さと、

子どもの頃それだけ苦労したら家政婦という肉体労働も「あの頃の比べたら全然楽」
苦労し肉体的精神的に強くなることの一つの効能は
「余裕が生まれる、生きるのがある面では少し楽になる」ことか

 


日本に生まれて温室に囲い込まれて(温室なりの精神的苦しさはあれど)
労働をしらないまま生きてきてしまったゆえの
生の薄さ、みたいなものを
こういう「生きてる体験」をしている人の話を聞くと繰り返し感じてしまう
もちろんその浅薄さみたいなものまで含めて「私の生」だし
別に私自身のみのせいというわけではないのだろうが

 

 


▼イ・ラン『悲しくてかっこいい人』


顔を洗う度、
「こすらず、ふわふわに泡立てた石鹸で
やさしく包むように洗うやり方がふたりの間で流行ってた」エピソードを思い出す 笑

 

作業場に行って、アイドルをチェックして、
夕方から友人たちが集まってきてボードゲームして、
こんなに自由に見えても「毎日悲しい」って
見えてるまま見るのでは全然わからないなあ

 

ランとはどっかで会いそうなもう会ってそうな
友人みたいにも思えたし
ときどき自分自身のようにも思えたし
(「ずっと問いを投げかけ続けている」とことかかな)
誰とでもすぐ打ち解けちゃうとか、全然違うとこもあった

 

 

『季節が変わる 君に会いたい
いや、君に会ったって何も変わらない
ただ君を思う 毎日毎日
君を思って 君を思ってるわたしのことを思う』 

 

『嬉しくて幸せな人にはなれないから 悲しくてかっこいい人になろう』


(ともに巻末綴じ込みより)

 


→9/1の少し長めの感想
→あとがきから、覚えていたい部分