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死ぬのは今日じゃなくて良い。
そうやってだましだまし、ぎりぎりのところでなんとか生き延びるのでも良いじゃないか。
そう思えた。久しぶりに。
そう思うと、救われる。
—あなたは他者に対する感謝が足りない。あなたより大変な人はわんさかといる。
—「発達障害だ」って、そんなん俺だってそうだよ、君だってもっと上手く生きられるはず。
—被害者意識を持っているから、そうやって人を攻撃するんだよ。
そうだね、確かに私よりずっと苦しい状況にいる人がたくさんいる。
発達障害を持っていても、LGBTQ+でも、「明るく楽しく前向きに」生きてる人はたくさんいる。
私だって毎日世界を呪ってるわけじゃないし、すこしは自己肯定できるようになったし、「ある程度幸福な立場」にいると思っている?
でもやっぱりなにをしていても脳内にこだまし続けるのは自分を否定する他者の声。
幸せな立場ってなんだ。幸せを心から感じられてるわけじゃない。
自分のことも心の奥底からは肯定できてない。血がつながった人間が苦手だし、子どもを欲しいとも思えない。
「世界は自分を映し出す鏡」生きづらい世界だと思うのは、「結局私がいけないの?」
そんなことない、生きづらいって言っていい。世界は生きるに値する場所なのかって問うて良い。