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読書記録 貸出日 2019年8月21日分
岸本佐知子『ねにもつタイプ』
現実と虚構入り混じるキシモトワールド
あまりにハマり過ぎて面白過ぎて
真ん中あたりはどの話読んでもおもしろすぎて息できないくらい笑った 笑
人とのズレを、たぶん客観的に見れてるからこんなに的確に描写できるんだけど、
でもやっぱり気にしてないような、心地よい世界観
すごく細かい、ああああわかるその感覚、でも誰とも今まで共有したことなかった、に溢れてる
そしてその言い方が!そう表現する、そうきたか、いちいち面白い、
私もこんなふうに変な角度から見られるようになりたいー
ほしい 置いといてたまに読み返したい
末井昭『自殺会議』
こだまさんがだいぶ昔にリツイートしててずっと気になってて
こないだ読んだサイバラ総集編ムック本で
ギャンブル仲間に末井さんいてえっ…この人だったの…?ってなって吃驚した
やっぱ一番面白かったのは坂口恭平さん
う~~~~~んやっぱり最高にイカれてる~~~~~!!!!!
わけわかんなくて楽しい、を久々に思い出した感
この人の世界線に生きてみたい
会ってみたいなあと思いつつそれでなんも起きなかったときを恐れてまだ会いに行けてない
そのうちそのうち
今度一気に坂口さんの本読む機会作ろうかなあ
『0円ハウス』『独立国家のつくりかた』『現実脱出論』あたりとか
改めて一覧見たら思ってたより著作めっちゃあった
そして向谷地さん(べてるの家はじめた人のひとり)は変わらず格好良すぎて…。
というかなんでそんなに「苦労したい」のだろ
すごい人すごい人って思ってたけどこの人もどこかへんな人なのかもしれない。
いやでもやっぱすごいわ
次、『べてるの家の「非」援助論』読む!
『素敵なダイナマイトスキャンダル』も観てみよ
植本一子『かなわない』
いっぱい、ぐちゃぐちゃになりながら読んだ。
もしも平行世界でわたしが子ども持ってたら、こんな感じだろうな
いや、もっとずっとひどいだろうけど
自分の好きに生きたい人はなんでそれでも子どもを持ちたいって思うの?
って、何度も思ってしまう、どうしても
それか完全に別の人が面倒見てくれる契約とかできるんならね
それでもなお”実の親”が構ってくれなかったとかそういう「後遺症」を残すとか言われるのかな?
(まあそもそも人間一般の子どもを持ちたいって感情を理解できてないからそれ以前の問題、、)
関係ないけど心理学のなにもかもに「母」「父」を人格の形成の
重大な要素として扱う風潮いい加減終われよって思う
それが心理学の本質なん?それがない心理学ってないの?
戻ると
まあでも子どもの方が勝手に成長してくれれば
いい…のか?という気もすこしした
野に放って勝手に育つんだと一番良いのかもねー
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一番はじめのエッセイを読んだときの印象は
「悲しみ」が強くて
日記の中ではしっちゃかめっちゃかで
でも生活が確かにあって
(「子どもを預けられないと一人で行動することもままならない」厳しさも
こんな制約もないのに
なんで私は見つけられないのだろう、とまた沈んだり)
日記の途中挿入されるエッセイを読んでると
また悲しみを見つめる眼を見た
そして婚外恋愛のことや
「結局自分を認められてないから相手を変えても同じことを繰り返すよ」という
よく聞く心理学のことを話してくる「先生」みたいな人からのメールや
わたしととてもよく似ていて、だからとてもかき乱された
ものすごく苛々したのは「同類」だから
彼女がどんな写真を撮るのか気になって
みた最初の写真集
身近な人への愛情が伝わってくるもので
また、ずるい、と嫉妬してしまう
でもこの人も「ただの楽しいだけの楽しい人」
ではないことは
読んでてだんだんわかってくる