”一人交換日記”

2019/6/8
 
 
 
誰とも共有できない快楽、
 
もうあなたを、きみを、必要としなくなった、
私、ひとりでも気持ちよくなれるんだ、
虚しいと感じることなしに
 
死の不安を感じて
ひさびさにまたゲシュタルト崩壊している生
たまたま生きてるだけなのだと
 
会いたい人ももういない、
隠れて生きていくだけ
 
あんなに手放し難かった執着を
私はいま置いている
たとえいま一瞬だとしても
 
不思議な感覚だ
今までずっとそればかりだったのに
 
『息をすることすら気持ち良くて』
ずっと苦しかった呼吸をそんな良いものだと教えてくれたのはあなたで、
ただ息をするのも、生きてることも苦痛でしかなかった私にたくさんの愉しみを教えてくれたのもあなたで
でも私はあなたから教わったことを身につけたから、もうあなたを必要とはしないんだ
 
あなたの指も、声ももう思い出せない