”一人交換日記”

2019/2/XX

 

今まで積み上げてきた小さなことたちも

何もかもがどうでも良く、捨て去ってしまいたいような気分になることがあって

今日がまさにそういう気分だ。

 

最高の時間のあとに最悪のことが起きるね

やっぱりそれは摂理なのかな

ずっと前からたぶんそうだろうなと思っていたこと

それがただ事実としてはっきり示されたというそれだけなのに

なんでこんなに痛いんだろう

どうして忘れられないんだろう

 

君のことを思い出すたび

死にたいという言葉しか浮かばない

振り返ってみたって、過去に戻れたってたぶん結果は変わらない

合わない、それだけのこと

 

なんにも起こってすらいないのに

なんで勘違いできちゃうの?

どうして執着するの?

理由を問いただしても仕方がない、私は未だに執着している、それだけ

 

錯覚の幸福がそんなにも欲しいのか

また会いに行けば?会ってくれる人に

胸に空いた穴を他の人間で埋めようとするのは

今ある傷より更に深い傷をつけることで誤魔化すことに過ぎない

そうだとわかっていても

ぐちゃぐちゃの肉塊になるまで自傷を続けたいと願うのか

 

でもじゃあどうすれば良いんだろう

誰にも会わずに引きこもればいいのか

旅に出たって誰にも出会えない、彷徨って更なる深みに嵌るだけ

どん詰まりにしか思えない

 

「サヨナラだけの手紙 迷い続けて書き

あとは哀しみを もて余す異邦人」

 - 久保田早紀『異邦人』