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読書記録 貸出日 2019年8月23日分
橋本治『失楽園の向こう側』
ちょっとだけ読んだ
大好き(?)なphaさんが好きでずっと読んでた橋本治を
読んでみたいと思って手に取ってみた
言い回し、喩え、思考回路とか
なんか合わなくて突っ込みしてるだけで日が暮れそうな感じだったので
合わない又は、今は時じゃないなと思ってやめといた。。
教訓:すきなひとのすきなひとは好きとは限らない
デボラ・エリス『九時の月』
胸を締め付ける、
閉鎖的な環境、常に命を脅かされていて、
だからこそ純粋さを増していった彼女たちの結びつき、
そしてその魂の高潔さ故に生きることを止めさせられてしまった不条理、
圧倒的な生の体験、
この平和惚けた世界の見え方が反転する、
彼女に生きていてほしかった、
でもこの物語もひとつの物語に過ぎないという当たり前で残酷な、
ジャネット・ウィンターソン『オレンジだけが果物じゃない』
人をこんなふうに皮肉れるんだ、
ストレートに罵倒するよりずっと面白くて見習いたくなる笑
それも客観的観察力あってのことなのだろうなー
最初の彼女が「普通」の道に逃れて結婚してベビーカー引きずりながら
「ぼーっとしているだけでなくもうほとんど死んでいるかのようだった」
ところ、抉られるなー
みんな「気の迷い」とか言って、
よくそうやって自分を誤魔化して生きていけるな
「あなたの話を聞いてるとまるで小説ね、私にとってはただの事実に過ぎない」
胸に杭を打ち付けられるような気分がする
結構面白かった。キリスト教のこと、変わったものが好きなこと、
強烈なお母さん、炭鉱町。
ドライな目線。淡々と描くからこそ当事者じゃない(?)人からも
受け入れられやすいんだろうか。