”一人交換日記”

2019/8/8 ザムザで拾った演劇情報誌 つづき

artissue No.008
2017年2月発行 第8号

 


1.交錯する批評 OM-2『9/NINE』

劇団OM-2、面白そう!
次回公演:2020年2月@日暮里SUNNY HALL

 

[artissue-WEB]特集:交錯する批評 北里義之

北里義之「沈黙と騒音」
『OM-2が実践してきた演劇から言葉をなくし、演技をなくし、物語をなくしていくという、「なにもかもなくしてみる」行為が、からっぽになった劇的空間を、紋切り型の音楽という別の制度、別の規律化された身体で満たしてしまうことのないよう、周到な戦略が組みこまれている』

 

 

[artissue-WEB]特集:交錯する批評 西堂行人

西堂行人「前衛劇であること/ないこと」
『「前衛」とは本質的に議論を巻き起こすこと』
それまで当たり前と捉えてきた意味像に揺らぎを与える、再定義を迫る、

 

 

[artissue-WEB]特集:交錯する批評 宮川麻理子

宮川麻理子「刻み続けるリズムによせて」
『この異様な身振りを繰り返す者たちが狂っているのか、はたまた私たちの肉体が飼いならされているのか、圧倒的エネルギーを持って問いかけてくるのは、何かを「異様」とみなして囲い込む社会システム、そこで尺度として使われる「身振り」がどこまで許容されるのかという点である』

 

 

[artissue-WEB]特集:交錯する批評 三宅昭良

三宅昭良「我もまた父親殺しの共犯者」
『彼らはdumb type、維新派、Pappa TARAHUMARAなどと並ぶ真の前衛のトップ集団だと、今回の公演でそう感じた』
『これがリアリズム劇なら観客は写実的物語世界を外から眺め、そこに実社会の模写と告発を読みとるという仕儀となるのだろうが、『9/NINE』では我々は演目を楽しむことで否応なく共犯者に仕立てあげられてしまうのだ』