”一人交換日記”

2018/7/29 2:00 雨の日本庭園前

 

真っ暗でいまは見えないけど、美しいお庭の前で。

台風はどこへ行ってしまったのか、静かな夜。

22時半に寝落ちしてしまったけど1時半に目が覚めて眠れない、さて日記をしたためるか。

 

自覚はなかったけど結構酔っ払っていたんだな笑。

楽しくて楽しくてついつい呑んでしまってた。良い酔っ払い方。笑

こんなにここにいていいんだって思える空間、そうそうない。

 

***

7/28のこと 前半)

 

朝起きてさてノープラン、どうしようか。

とりあえずごはんをいただく。

あんなにきらいだった具沢山のお味噌汁が、ここで食べるととてもおいしい。

おうちで取れたささげ、じゃがいも、やさしい味がからだに染み渡る。

塩辛も奈良漬も味のりもすきで白ご飯延々たべたくなっちゃう笑。

食後に自家製ルバーブのケーキ(上にクランブルがのっている)いただく、これもおいしいいい。。。

 

お台所、たくさん調理器具があって、工夫して吊り下げられている。

使い込まれている。手仕事しているおうちなんだなあ。

日々をしっかり生活しているという感じに痺れちゃう。かっこいい。

(私もそんなふうにしてみたいとすこし前まで思ってたけど、

ひとつひとつを継続的に「きちんと」できるタイプの人間に生まれ変わったり

そういうシステムを自分でつくらないかぎり難しいのかなー)

 

 

今日台風くるらしいしな、外で遊ぶのは厳しいか、きっと昼からざあざあ降りだ。

ちょっと気になってた草間彌生常設展を観に行けることになる。

彼女が高校時代通ってたカフェにも。わくわく。

妹ちゃんもつきあってくださることに。テンション急上昇。

 

松本市街地(かな?)。台風来るどころかお天気に恵まれ、

しかも涼しくて心地良い気温のなかお散歩。超ラッキー。

ちいさな、ぎゅっと魅力の凝縮された個人営業のお店が歩を進めるたび目に入る。

 

美術館の前で「毒チューリップ」たちがうねうねくるくるとお出迎え。

「のぼらないでください」とかいてあるのでさわっても良いよね、

どんな素材なんだろう。意外と重量感があった。

 

YAYOI KUSAMA常設展。

コラージュの、墨の黒の上のパステルの質感が、どうやってやってるのか気になる。

赤の部屋。じぶんまで赤に染まりそうな気分。うねうね縫いぐるみの手作り感。笑

うねうねイソギンチャクが鏡のような金と銀を纏っているのも可愛い、

完全な鏡でもなくその中はうねっている、どういう素材なんだろう。

白い網目、連綿とどこまでもつづくよう、「雪原」の絵の具の質感がすごく好き。

 

いちばんすきだったのは、シャンデリアの間。

ショーケースの中、下を覗き込むと、どこまでも繰り返される煌めき。

遠くを、どこまでも遠くを見たくなる。

海のようにゆらめく、輝きたち。

「この中に入ってゆきたい」本当に!

「いつまでもみていたい」、それを共有できたこともほんとに嬉しかった。

(いつまでもここでこうしていたい、その願いは叶いようがないが叶わずとも

その光景を思い返すたび、その一瞬が永遠を想起させる)

 

東京で大回顧展見たときよりも、ずっと身体に染み込んだ感じがした。

人すくなく、展示数もぐっと絞り込んであるからかな。

(しらない人と視線が交差するのがとても苦手だから、

そもそも混んでるところでまともに鑑賞できるわけがなかった。笑)

 

 

他の人の常設展、歌人と山と書。メモ。

こんなふうに短歌読みつつさらりと花の絵かけたら楽しそう。おばあちゃんちでやってみよう。

長野の山は美しい。夕暮れ手前のうすむらさきに染まった山と空がすきだし、それに近い絵があってとてもすきだった。

書、隷書かな、がかっこよかった。高校のときなんだかんだ書道すきだったな。また書きたいな。

 

(すこしつづく)