”一人交換日記”

2018/10/17 Wed.

 

最後の日は、とても天気が良くて、朝。

爽やかで、日差しがとても気持ちよくて、

私の身体も前日の下痢と嘔吐で軽くなっていて。

雨上がりの晴れ。

ボスがレゲエをかけていたので思い出して、

伝説的レゲエ映画”Rockers”のサントラを流しながら運転する。

最高にRelaxin’な朝だった。

 

いつも通りか少し早いくらいで配達収集をすべて終えた帰り道、

あと数kmで到着するという時に、それは起きた

なぜ停止しなかったのか今も解らない

ガシャーンと大きな音、ミラーの破片が車内に飛び散り、瞼を掠める

僕はいつも夢の中で死ぬ時と同じような、

「まさか、そんな馬鹿な」というあの感覚に襲われる。 

 

溢れ滴る雫を見ながら、

相手と、ボスに申し訳ないという気持ちだけが心に充満する

なぜ私はこうなんだ、いつもいつも、だが泣いている時間はない、

相手の方に心の底から謝ったけれど、あの短時間では全然足らない

でももう話せない、お怪我がなかったのだけが救い

 

はじめてのすきだって思えた仕事も、

すごく相性の良いとても優しいボスとの出会いも、

一瞬の不注意によってすべて掻き消えた

彼らの仕事を膨大に増やして、僕は何もできず只去る

 

僕はほんとに続かない、spoilされた人間なんだってことを、

これではっきりと証明してしまったという感じがして、

空っぽになって僕は歩いた、病院から警察までの道程