”一人交換日記”

2019/9/17 火 ASD調べ物@国会図書館 14:30~18:30


前日夜、いつものように電話で消耗、エネルギーを吸い取られ
すこし差し迫って必要に感じたので
前々からリストアップしてた自閉症スペクトラム関連資料を読んで勉強しようと
国会図書館


ある院生さんのリストを参考にこの日拾っていった本は
医学の「中」からの視点のが多かった

探してるのは
医学的な知見というより
どうやって上手いこと特性を利用して生きていくかとか
医療を外側から見る視点で描写される「障害」、
社会的文脈においてどういう扱い方をされているか、それに対する考察、
等なのかな

 

しかしやっぱり自分や自分たちのサポーターが見つけられないのがしんどい
高校生向けのパンフを見てて「親や先生、公的機関の人からサポーターを探しましょう」
みたいの見てるとそんな都合よくいなくない?いる人羨ましい…ってなってしまう
親は障害自体を結構長い間否認していた感じの問題をなかったことにするタイプで積極的に聞いたりサポートしようという感じではない、
先生も知らぬふりの人しか出会えなかった、
公的機関に相談するとたらい回しにされる、
カウンセラーさんはまあまあ合うけど高額でそんなに気軽に相談に行けない

 

まあ資料に関しては探してるものが見つからないなら
隙間ってことで自分で書いてしまえって考え方もある。
エッセイ漫画でもなんでも。

 

この日の簡単なまとめ

 

 

 

■なにを調べに行ったか

行く前:
自閉症スペクトラム ASD(自閉、アスペルガー)を中心に
セルフヘルプや第三者によるサポートの仕方』


読んでいるとき:
よく出てくるけど今は特に必要としてないこと
 - 原因、体の中で起こってること、自閉かアスペルガーか等の詳しい分類
 - どう「社会に適応させるか」という視点からのアドバイス
 - 医療の枠組みで、病と捉え「治す」という発想
 


何を知りたかったんだっけ
 - 工夫して暮らしをやりやすくする方法→この日読んだ本(7)
 - 計画を立てられるようになりたい 自発的に行動できるようになりたい/なってほしい
 - 不測の事態に弱すぎる、ちょっとのことでパニックになるのどうにかできないか
自閉症でも旅できるか
 - ASD同士、相手が困ってるとき・パニックになってるときにどう接したら良いか


★程度が色々あるので、重度の人向けというよりは
グレーゾーンの人向けの資料を探す方がより求めてるものに近い内容になるかも

 


■読んでいて思い出したこと、感じたこと


 - 結局カウンセラー/医師に遠慮してしまって
肝心のところまで相談できてない感がある

障害ですって認めようとしてるのに
「私どこもおかしくないんです」って必死に取り繕おうとしちゃう矛盾
責められるのが怖い 頭おかしいって言われるのが怖い
上手くいってますよ、あなたの助言は適切でしたよ、って
必死に笑顔をつくってしまう
せっかく良くしてくれたのに嫌われたくない

正直に話すのが善とは限らないけどあまりにそのまま話してしまったときの
わずかな反応の曇りで「お前には生きる資格がない」って暗に言われてると感じてしまう


 - 計画をできないなら計画はやめて
逆に探索をもっと深める方法について学ぶ方が有益なのかな?

 

 

某、本を読んでいて

 - 「仕事をして、人と関わりを持って生きている以上、人との付き合いは避けて通れません。」
その『常識』が苦手。なるべく関わらないで生きていきたい。
雑談力あげたくもないし、知らないことを知ったり多くの人と関われる方が「成長した」って
考え方も受け入れたくない。


 - 「自分が好き!」という暗示をかけよう
これもすごく苦手なんだよなあ。。。
褒め合うワークショップとかも聞いたことあるんだけど、
話聞いただけで鳥肌が立ってしまう…。なんでだろう。
そんなことで向上するんだったら、とっくに向上してるし…。

いや、でも「ずっと貶されたり否定されて生きてきたから自己評価が下がった」なら
逆のことをすれば上がるのではってことなのか?
理論としてはそうなのかもしれないけど。。

だって内実と関係なく褒めるってことは自分の中の評価軸に対してよくできてようができてまいが
「とりあえずOK」って言うって、それって判断をやめてるじゃんって、
それが「ありのままを受け入れる」ことなの?なんか違う気がしてしまうのだが。。

 

 

■さらに調べたいこと


 - 「ワーキングメモリーの訓練」
そういう言い方をするのかはよくわからないが、
「ワーキングメモリーが少ないことによる支障」が多い
それは訓練で多少緩和されるのか


 - 環境調整
カウンセリングでも繰り返し出て来たワードだけど
具体的にどうってところまではいかなかった

 

 

■Tips


感情を処理する
 - 感情に名前をつける
 - 筋弛緩トレーニン


『問題行動に対する対応』
 - 行動をビデオに撮り本人に見せる
 - 問題行動を減らすためにご褒美をあげるルール

 

 

 

■この日読んだ本


(1)あなたがあなたであるために : 自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド
図書 ローナ・ウィング 監修, 吉田友子 著. 中央法規出版, 2005.6


(2)できる!をのばす行動と学習の支援 : 応用行動分析によるポジティブ思考の特別支援教育
図書 山本淳一, 池田聡子 著. 日本標準, 2007.4


(3)発達障害は治りますか?
図書 神田橋條治, 岩永竜一郎, 愛甲修子, 藤家寛子 著. 花風社, 2010.5


(4)みんなで学ぶアスペルガー症候群高機能自閉症
図書 サリー・オゾノフ, ジェラルディン・ドーソン, ジェームズ・マックパートランド 著, 田中康雄, 佐藤美奈子 訳. 星和書店, 2004.11


(5)自閉症スペクトル : 親と専門家のためのガイドブック
図書 ローナ・ウィング 著, 久保紘章, 佐々木正美, 清水康夫 監訳. 東京書籍, 1998.11


(6)最新図解大人の発達障害サポートブック (発達障害を考える 心をつなぐ)
図書 小野和哉 著. ナツメ社, 2017.5


(7)ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に暮らすための本
図書 村上由美 著. 翔泳社, 2018.3


(8)発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本
図書 吉濱ツトム 著. 実務教育出版, 2018.5 

 

 

(1)~(4)はとあるブログで紹介されていた本。
院生の方だったので(?)割と医療視点
そこから派生して(5)~(8)を読んだ


(1)はじめは積極的に肯定しようとする姿勢が良いように感じた
「間違ってないよ。多数派と違うだけ」
でもそれはあまり本質的でないとも思うが。
あんまり目新しい情報なし。

 

(2)学校教職員向け。
学校や集団のルールに最低限従うように
「やらせる」っていう面が大きいように感じる

 

(3)そういう言い方をしてるだけだと思ってたらほんとに「治る」かどうかの話し
あまり観点が合わない


(4)DSM-IV 自閉症の表だけ(39-41頁)
参考になりそうだったが複写せず。
DSM診断基準リストって意外とネットでパッと出てこないのね。謎


(5)悪くないけどそこまで必要な情報なかった


(6)読みやすいけど新しい情報なし


(7)やっとちょっと近い見方の人!そして読みやすいデザイン。
「三次元の世界は面倒臭い」脳内だったらできるのに。
ってすごいゲーム脳的だけど確かにそう。
市内図書館にあったので借りてゆっくり読む

 

(8)合わず

 

 

 ■今後

 

今回見つかった本、知りたかったこと4項目の1項目めくらいしか該当してない

まあ一歩進んだと思うことにする

今後もその知りたいリスト参考に本探す

 

(1)の自閉症作業療法士の方が書いた

自閉症アスペルガーの人のパートナー生活を描く『アスペルガーの館』

 読みたい 組み合わせとしては近い