”一人交換日記”

2018/8/22 Wed. 礼文島3日目 フェリー乗船まで

 

昨日の夜の雨はやばかった。

テントを雨が打つ音が五月蝿すぎて何度も目が覚める。

しかも、光った。世界が。雷!

家の中にいても怖いのに、テントで雷とかほんと無理、勘弁して、、

 

なんとか遠のく。だが気づくと寝袋が湿っている

と思ったら床浸水している。。

初、雨キャンプ

 

朝、晴れるかもって言っていたけど、

まだ雨降ってるから起きなくていいや、って思ってたら

8時くらいになってしまった。。

とりあえず昨日書いた東京の私的おすすめを送ってみる。

 

今日は9時くらいから雨が止むかもしれないらしい。どうしようか。

ぬかるみの中トレッキングという気分ではないな。。

でもキャンプ場を後にするの名残惜しかったし、一応雨は止んだ、

濡れたテント乾かしたかったから、

干しつつパソコンに打ち込む作業を野外ですることにする。

 

振り返ると結構楽しい。こんなにいろんなことがあったのか。

さみしさ束の間忘れる。

森で歌う。ByrdCrucifixus。旅人のうたう人と出会いたいな。

一緒に歌いたいな。アンサンブルのこと久々に思い出す。

解散するんだろうか。もう少し続けたいけど。

 

テント乾いた。畳んでパッキングして14時すぎくらい、

管理人さんに挨拶。港まで歩きます、5kmだし、と言うと

ヒッチハイクしようと思ってるの察されて

車で送っていってくださる。。

ヒッチは人によって全く捉え方が違うのが面白い。

危ないよ、って言う人から全然いけるよ~って人まで。

 

管理人さんは大阪の人で、桃岩荘に2年ほどいた(!)り、

その後も他の礼文内の店で働いたりしたあと、

ここの管理人を5-10月の臨時職員として去年からやってるそうな。

桃岩の人間だったのね笑

何年もいて知り尽くしてらっしゃるんですね~~と言うと、

いや、お客さんから聞いて知ってるだけで全部行ってる訳じゃないし

その中から最適と思うプランを考えて提供してるだけだよって言う。

それがすごい。次から次へとどんどんプランが飛び出す。

でも本人はなんとも思ってないのか、謙虚でらっしゃるのか、、

すごいなあ。また緑ヶ丘キャンプ場、来たいなー。

その人が来年いるかはわからないけど。

めちゃ綺麗で快適だったし、もっと長期でいたかったなー。

 

実際長期で泊まってる人もいた。

阪大の子がフィールドワークしながら3週間くらいいたりとか。

私もいつか何か文章書いて「缶詰め」するときとかあったら

島でしてみたいなあ、笑

 

まだフェリー出航まで時間があるから、郷土資料館に入ることにする。

資料館受付、「荷物お願いしてもいいですか」

「責任とれませんので」と、お預かりお断りしますの看板を指し示される。

お、お役所だー。

まあ実際公共施設だし、、でもちょっぴりせつない。

 

パソコンだけ手に持って、他は置いて館内を見る。

地層の成立とかはちょっと込み入っていて難しい。

四季折々の写真が展示されている。美しい。

 

縄文の遺跡がかなり発掘されているらしい。船泊(ふなどまり)遺跡。

一番衝撃だったのはお墓。

膝を抱えた形で穴におさまった人骨の写真が何枚も展示されている。

とても綺麗な状態の人骨。欠けることなくそのまま残っている。

こんなにきれいに残るものなのか?土葬?

というか人のお墓を掘り返してるってことだけど見てしまっていいんだろうか、

という罪悪感と。でもとても惹きつけられる。

僕もいつかこうやって骨になるんだな、と思う。

今まで記号としての骨は見てきたけれど、

1人の人間の「リアル」としての骨を見るのはこれが初めてな気がした。

 

保存状態が良いのは冷涼な気候とも関係があるらしい。なるほど。

副葬品として、ヒスイの加工品や貝玉(貝を小さくカットし、真ん中に穴を開け、

輪郭を丸く加工したもの)がたくさん一緒に埋められていた。

 

土器系はあまりピンとこないけど、

鋭く削られた石器とか、サメやクジラの歯を削り出してつくった女性像とか、

鳥の骨でつくったアクセサリーとかは結構好きだった。

 

現代の漁のコーナー。

礼文で獲れるのも利尻昆布。漁に出てもとれない日はとれなくて、

とれる日はものすごくとれるから、

家族総出と手伝いさんで干すんだそうだ。

 

すべてのコーナーが終わるとコーヒーご自由にどうぞとお湯と粉が置いてある。

嬉しい。まったりする。

下に降りるともう4時前になっている。5時の出航前までここで打ち込み作業する。

Rebun Wi-Fiもあって快適。でもネット環境あるとどうしても連絡見てしまう。

ネットないのも良いな。

 

(つづく)