”一人交換日記”

2018/8/21 Tue. 礼文島2日目

 

北海道のほぼ北の端、寒いかと心配してた夜はそんな寒くなく。

4時半ごろからカラスが騒いでいて30分おきくらいに起こされる。

6時起床。6:41のバスで島の北に向かう。

バス停の方向を間違えて初っ端から全力疾走、、手を挙げてバスを止める。

 

朝も悶々考えてしまう。景色を見ようと努力する。
昨日の日本一周ライダーのお兄さんが言ってたアザラシが見える。

1時間くらい乗ってスコタン岬に到着する。

相変わらず人いない。それが良い。

 

岩壁に波が当たって砕ける情景、好きだ。

誰かがホイッスルを鳴らしている。何隻もの船が向こうから並んでやってくる。

 

岬をあとにし、「岬めぐりコース」を歩き始める。はじめは普通の道路。

標識があんまりなくてややわかりづらい。

途中から野の道に入る。

花の島という通り、花咲き乱れる野原に分け入っていく。

ゆっくり写真を撮りながら進む。

バス間に合うかわからない。いざとなったらヒッチハイクか。

長い時間をかけて朽ちたであろう家を美しく感じる。

 

トレッキングロード、人がいない。

稀に人と近づいて会話が聞こえるとストレスになっていることに気づく。

1人もまた良いな。

 

今日もまた瞑想。足の裏と呼吸。

一瞬しか保たないけど、でも余計なこと考えずその場だけ感じられた瞬間は気持ち良い。

 

登って振り返ると、岬からどれだけ歩いてきたかがよく見える。

島というコンパクトなサイズ感ならでは。

一歩一歩自分の足で歩いた、その距離を身体で感じられる。

 

澄海岬(すかいみさき)はなぜか通らなかったけど、

一般道に出て3km、ギリギリバスの出発に間に合う。

880円は高いけど、、空いたこの時間にノートを書く。

 

返って管理人さんが午後のスケジュールを確認してくれる。

初カレーメシ食べる。美味しい。

出ようとするタイミングでまた声をかけてくれる。

キャンドル作りが200円でできるらしい。行こう。

 

チャリをお借りしていざ北のカナリア館へ。

久々のチャリ楽しい!海沿い走るの最高に気持ち良い。

利尻よく見える。利尻富士と呼ばれるだけあって形が綺麗。

1700mもあるらしい。

 

海外線沿いに延々とウニが落ちている。

中身が空のウニ。鳥のフンがいつも近くにあるあたり、

カモメかカラスが食べているんだろうか。

のんびりサイクリング。目的地に着く。

廃校になった小学校。赤い屋根、木造りで可愛い。

 

キャンドル作る。入れる砂は塩と貝を砕いたもの。

ビー玉とか貝を乗せる。ラメもある。最後にジェルを入れる。

配置、すごく悩む。

二次元のレイアウトも結構難しいのに、立体となるとさらに大変だ。。

色は良い感じにできた。。配置は、、またお家でリトライしたい感じ。

 

終わって16:4517時半に閉館するまでに、元地灯台に行って戻って来たい。

間に合わない、、と思いつつも登る。

また思考が止まらなくなる。幸せなところ、もう一度戻りたいってこと、

追い払うように駆け上る。

 

登り切る。今までの岬よりひらけている気がする。

海と空が広い。果てしない。

「空の向こうにも空があるだけ」

歌い出す。3週間前家で同じ歌を歌ったとき、「2人ってなに?」って感じだったけど

今やっとすこし”さみしい”。私の気持ちは少し戻った。相手は違うかもしれないけど。

 

帰り道、「だから心よせめて歌え」、

「都会の海に漂い島をさがしつづけています」

島で”島へ”を歌う。

どうしようもない、行き場のないエネルギーを乗せて。魂の叫びのように。

 

5時半。ギリギリ間に合わない。でも外で待っていてくれた。

キャンドル受け取る。若い人だなと思ってたらやはり地域おこし協力隊。

知り合いがいたのと景観がすきなのとで礼文を選んだという。

 

資金的に悩みに悩んだけど意を決して定食さざ波に入る。

ここは地元の人も食べに来る美味しいお店だと聞いた。

今一足早くホッケが旬で脂が乗っていると聞き、ホッケ定食を頼む。

すーーーごく美味しい。し、大きくてボリューム満点!

つやつや、脂が乗ってるってこういうことを言うのね、

白身がふわっふわ、最高すぎた。

フキの煮物もシャキッシャキで美味しかった、

きゅうりも昆布も最高

すっごく美味しかったですって心から伝えるとおかみさんも喜んでくれた。

 

その定食屋さんは民宿もやってて、

その日泊まってる方は6月にも礼文に来たそうだ。

東京から飛行機で。めちゃ好きなんだなあ。

コーヒー分けていただく。

帰り際、おかみさんからは「遠くからよく来たねえ」って

キットカットを両手にいっぱいにもらう笑 ほくほく。

 

チャリで帰る。夜でも楽しい。

『セコマでワイン買って、』というキャンプ場の方の言葉が

頭から離れず、買っちゃった、笑

500円くらいで、いろんな国のワインが勢ぞろいしてる。

コンビニの謎ブランドじゃなくてどれもちゃんと美味しそうなやつ。

酒好きの愛を感じる~。セコマ好きすぎる。。

 

麦とホップ富良野版ライムグリーン色のパッケージのものは、

やっぱり美味しいのか、飲みたかったけどショート缶もロング缶も売り切れている。。

 

帰って元同居人に今日もメールを打つ。

テント戻ったちょっと後に雨が降ってくる。ギリギリセーフ。

ノートを書く。就寝。