”一人交換日記”

2018/8/20 Mon. 礼文島1日目、キャンプ場到着まで

 

船、寝る。

礼文島に着く。

ここにやってきたのは日本三大バカユースホステルと呼ばれる

桃岩荘に来るため。

だったのだけど。船の見送りを目撃する。

めっちゃ叫んでいる。熱血系。私はこのテンションについていけるのか

否。ごめんなさいを告げて当てもなく港を出る。さて私はどこへ行けば良いのか。

 

みんなと別れて寂しさマックスなのに加えてノープラン旅が始まる。猛烈な不安。

港の前は結構さびれた田舎の街って風情で、

さっきまで大勢船に乗っていた人々はどこへ行ったのやら、人っ子一人いない、

どうしよう私は一体何しに来たのだろうなんて

考えちゃいけない、なにか得なければ。必死になる。

 

お店は結構古いものがたくさん残ってて、不思議なロゴ、

可愛いロゴとかいっぱいある。ひとつひとつ写真に収める。

 

とりあえず木道コースを歩こう。道路をひたすら登って歩く。

バックパック背負ったまま登るのはこの旅初めて。

気づくと結構重くなっている。

登山口入って、木の道が続く。

途中林が拓けて、ガスっていたあたりは

しろくてつめたくて気持ちよかった、

天気アプリはその時点でも「快晴」って言っててなんのこっちゃと思ったけれど笑。

 

同じ景色がつづく。

歩行瞑想と思って歩いてみる。

足の裏の土のやわらかい感触感じながら、一歩ずつ。

数秒はできるけど、すぐ心は彷徨い始める。

でも、1人で歩いていて、自分と世界(山)しかなくて、

心地よいと思える瞬間が何度か訪れる。私は大丈夫。 

 

花の写真を撮る。礼文は花の島。

しかし途中から一般道に戻ってしまってからはまた回想モードに入ってしまう。

モシリの友だちに会いたい、そんなことばかり考えてしまう。

 

とりあえずキャンプ場前に着く、入ってみる。

今までずっと無料キャンプ場だったけど、ここは有料、ちょっとガーン。

迷ってると中から管理人のおじちゃんが出てくる。

林道で会った灰色の目のおじさんは常連さんらしく、

その人から私が来ることを聞いていたらしい。

なんでもその人は毎年千葉から礼文に来て、

夏の一ヶ月滞在して帰るということをもう9年もしているそうだ。

来年で最後にするとか。そのとき70歳になるという(!)。

 

とりあえずゆっくりするかぁ、せっかく来たんだし、と泊まることにする。

温泉まで4kmあるが無料送迎バスがあるらしい。イカすぜ。乗った。

事務所の建物がウッディで可愛い。

テントサイトに入ってびっくり、

それぞれウッドデッキとテーブル・椅子が割り当てられてる。

これなら最悪雨降っても水没はしないだろう。

 

炊事場もすごくしっかりしてて、ここもウッディでおしゃれだ。

誰かが木と木の間に洗濯物とか干してて、いい感じ。

トイレきれい。こんなに至れり尽くせりで良いのか

600円でこんなにサービス受けられるなんて、、有料への不満は消し飛んだ。

 

昨日買ったキャンプグッズでキャンプっぽいことをしてみよう!

思えばテントを1人で張ったのは旭川が初めてで、

ガス使って水炊くのは今日が初めてだ。デビュー!

とりあえずコーヒー淹れてみる。

お湯沸かすのすら楽しいぞ。ガスバーナー。

 

コーヒー飲みながら煙草を吸ってしばしぼーっとする。

隣を小川が流れていて、せせらぎの音がすごく良い。

いいところに来れた。周りを包む森も深くてすごく良い雰囲気だし。

 

***

 

そういえばそのちょっと前に日本一周ライダーにも会ったな。

ねぶたのとき同じキャンプ場にいたらしい笑

横浜から宗谷行ってねぶたにも取って今度は礼文に来たそうな。

時計回りでこれからはオホーツクの方行くらしい。

これからバイクに乗って北東の海岸でアザラシを見に行くらしい。

一緒に乗って行きたかったけど荷物満載だ。残念~。


(ちょっとつづく)