”一人交換日記”

2018/8/24 Fri. 札幌で温泉 ダムまで

 

今日は温泉!

朝、久しぶりのお洗濯。気持ち良い。ありがたみ沁みる。

あさごはん、赤肉メロンとおいしい塩バターパン、

生プルーン、自家製ヨーグルトいただく。おいしい~

 

おでかけ!運転はお任せして私はナビ担当。

まず定山渓温泉街あるく。

定山渓は札幌中心部から車で40分とか近いところにあって

とても森が深くてすごく良い、気軽に行ける

 

川沿いの道。かっぱの像がある。

お土産やさんでカニせんべいを食べたらカシューナッツが入っていた。

朝のごちそう全部吐く。かなしみ。

 

足湯、源泉の横にあって熱々。

アレルギーの話をする。

ここ数年春に原因不明の蕁麻疹が出る話しを聞く。

 

どこの温泉街もわりあいそうだけど、

ここも例に漏れずひなびている。

一体何百人詰め込むつもりなんだろう、大きなホテルが

いくつも建っている。街を行き交う人はまばらだ。

バブルの時に建ててしまったのか、

維持費や暖房費も馬鹿にならないだろうし

勿体無いね、何か利用できないのかなあと話す。

 

こういうひなびたところ好きだから静かにテンション上がる。

 

豊平峡(ほうへいきょう)に向かう

途中彫刻のアトリエを見かけて入ってみる

ふくろうがたくさん、可愛い

作家さんの奥様がお話してくれる

ダムいくといいわよと教えてくれた

どこかしらダム行きたいなと思ってたのでいくことにする

エゾミソハギというピンクのお花が咲いてるらしい

 

アトリエを後にし豊平峡ダム

駐車場に着いてみるとそこから徒歩30分だという

送迎バスと温泉セット券はお得そう 行ってみることにする

チケット売り場のFtMぽいお兄さんイケメンだったな

 

バスに乗る、とっても観光地なアナウンスが流れている

1976年から電動の車使ってるらしい 先進的だ

1km以上ある長いトンネルを抜け、名所の滝を眺めつつ、到着

 

展望台に登る。9月下旬にオープンと書かれたショップは

打ち捨てられた様子、今年の9月なのか?何年も前の看板なのか、

初っ端からこのもやもや感たまらない、笑

(追記:毎年9,10月のみの営業のようだ)

 

トイレが泡洗浄式!

むかーし水洗トイレが出始めたころ流行ったみたい、

これを維持してるのすごいな

もくもくたっぷりの白い泡が出てきてすごく楽しい

 

展望台、見晴らし良い。ダム全景見える。放流も見える。

観光放流をはじめたのはこのダムが初めてらしい。

 

下に降りて地上からも見る。

巨大建築としてダムは美しい。

だが必ずそこには破壊もある。

村が沈む、人が沈む、アイヌにとって大事な地が沈む。

私はダムをどう捉えたら良いのかわからない。

 

放流を間近で見る。毎秒何リットルなのだろう。すごい風だ。

切り立った崖のような岩が見える。

「かっこいいー」こういうこと共有できるのも、嬉しい

 

帰りのバス出るちょっと前、資料館にダムカードもらいにいく

ダムマニアが集めているという噂のダムカード、記念すべき1枚目。

 

バス乗って戻る。寒い。身体も冷えたところでいよいよ温泉。

(すこしつづく)

2018/8/23 Thu. 札幌シメパフェ

 

こだまさんが載せてたシメパフェなる文化に憧れていると話したら

行こう!と言ってくれる。

もう夜10時だけどまだやっているらしい。本当に文化なんだな。すごい。

 

すすきのは札幌に経済圏が移るまでもっと栄えていたらしいが、

今でも結構店がひしめき合っている。道路は広い。

すすきのから札幌駅は地下道で繋がっていて、

冬のすすきのは地上には人がいなくて地下に入ると人でごった返しているらしい。

 

すすきのは東京ならエリアごとにカラーが分かれているのを

ごた混ぜにした感じ。歌舞伎町ぽさもある、”自由業”ぽい方々もいるし、

すこし歩くとヨーカドーもある笑、確かに超ミックスだ。

 

狸小路歩いてみたい!

大きなアーケード街、やっぱり幅が広い。

10時なのにまだ煌々と明るいし、人がとても多い。

吉祥寺より全然遅くまで賑わってるなー。

 

狸小路の端の方に近づくと、ここまだ営業してるの?って感じの

レトロなお店がちょこちょこ現れて、興奮。

めめさんもそゆの好きな方、「君たちシュミ似てるね~」と言われる笑。

 

 

 

パフェ屋さんで、個人的な話聴いてもらう。

親しい人との距離が取りづらくてモラハラ野郎になりがちなこと、

惚れっぽいこと、ポリアモリーなのかモノガミーなのか解らんってこと。

私の気が移ろいやすいこと、

「それだと相手は疲れちゃうね、そういうのは伝わるからね」その通りです。。

 

しかしすぐ人をすきになっちゃうって毎日超楽しいね、

それと同時にめっちゃ苦しいでしょ、はい、そうなのです。

基本”報われない恋”だから、でも逆にそれを楽しめるようになっちゃえば強いね。

うん、今までそんな感じで生きてきた。片恋は趣味でありライフワークです。。

「まあでも移ろいやすい人にしては4年は割と長く続いた方かもね」でしょでしょ。

ぶんちゃんなんでそんな何でもわかっちゃうのー。笑

 

パフェ、とても繊細で、すーごく美味しかった。

チョコアイス、ほろ苦くて濃厚。柑橘のアイス、爽やか酸っぱ甘。

サクサクな焼き物と。

下にはふんわり白いチョコをうすーく削って盛ったものが入っていたり。

パフェって生クリームがどーん!って乗ってるみたいなのを想像してたけど

こんな美味しさのもあるんだ~。新発見。

 

地下鉄で帰る。轟音でなにも聞こえない。

夏は冷房がないから窓を開ける、だから音がすごいらしい。

おうちにお邪魔する。ちょ、超可愛い!!!世界観がある。

空間デザインを専攻されてたのはやっぱり関係あるのかな。

実用的かつ可愛い。生活がちゃんとある感じと、メルヘンさとが両立している。

 

とうもろこし茶いただきながらおしゃべり。

タイでマッサージ学ばれたこと、お母様が針鍼灸師であること、

いっぱい話したいけど明日もあるから、1時過ぎたからおやすみ。

 

 

 

 

 

 

 

2018/8/23 Thu. 稚内から札幌へ 電車~札幌ジンギスカン

 

(2日経ってしまって時系列が解らない)

 

稚内~名寄の4時間は、ワインをちびちび飲みながら、風景を眺めて、

途中から打ち直し作業を始めるも、なかなか進まない。

というか11日の記述が長すぎるのかも。最終的に13記事書けてた。

 

名寄~旭川、1時間半。

このあとボックス席じゃないかもしれないとワインのペースを上げる笑

14時台だしごはん食べても良いだろう、きんぴらとペペロンチーノ食べる。

 

旭川、お茶買いに走る。結構都会。

旭川岩見沢、1時間。

お茶飲みながら書いてた。

温泉ヒッチハイクの日のことが思い出深すぎて、

何度も読み返したり泣いたりしてたらあっという間に岩見沢に着いてしまった。。

だから岩見沢から札幌は普通の電車だったけどちょっと書くのを頑張った。。

 

札幌着。ずっとオフにしてたWi-Fiをつけてみるとメールが来てる。

ジンギスカン食べに行く?」札幌で一番食べたかったものを初っ端から!!!

 

地下鉄東豊線豊水すすきのへ。

こだまさんがよく来てる、すすきのについに来たんや!!!嬉しい。

めめさんと再会。同居人さんとは大丈夫?うーん、あんまり笑。

それは向こうも心配するね、とりあえず会って話すことだね。うん、そう思う。

 

ぶんちゃんに会う。

大学の頃一時期お世話になってたカウンセラーさんにとても似ている。

めめさんもぶんちゃんも初めて会ったとき初めての感じがしない。

そして2人いいコンビだー。すきだー。

 

温泉と美味しいご飯は最高ですよねー!って盛り上がる。

鶯谷の美味しい焼肉屋さん教えてもらう。

遊郭だった場所には美味しい焼肉屋さん多いという、面白い。

 

昔住んでた同じ階にゲイカップルが住んでたという話になっていいね~~

と食いつくと、上野入谷口方面にハッテン場があるって話になる。

何度か行った場所なのでテンション上がる。いってみよ(入れないけど

 

群馬の水上から少し山奥に入った方にある、宝川温泉を教えてもらう。

川沿いの露天風呂。最高だなー

野湯は楽しいけどやばい、

海外からの観光客が風呂入ってるとこ写真撮っていったりするし

下呂なんかだと橋の上の服着た人たちから丸見えとか笑

 

(中略)

 

ジンギスカン超美味しかった。骨つきはコリコリ。

想像してたのより羊くさくない。

ビールジョッキ3杯。良い気持ち~

 

でかいザックを背負ってごちそうさま~と出ていこうとすると

お店の人にどこ行ってきたのー?と聞かれる。

礼文でキャンプした、って言うと、ヒグマ大丈夫!?って聞かれる。

ヒグマが上陸したのは利尻だよ~みんな礼文と利尻が混ざってる笑

 

よくきたね~ってチュッパチャップスを3つもらった笑

えらい嬉しい笑

なんでみんな飴とかチョコとかあげるお菓子常備してるの!?

私もしよ!笑

 

(すこしつづく)

2018/8/23 Thu. 稚内から札幌へ

 

何度か人が来たような気がしたけど割合ぐっすり眠れた。

6時頃起床。ノートテイク。散歩の人ちょくちょくいる。

トイレないのだけ困ったけど我慢するしかない。

 

ゆっくりテントを畳む。今日はとても天気が良い!

暑いくらいだ。テントの底の湿りも一瞬で乾いた。

昨日しっとり冷たかった寝袋も乾かせてほかほか、気持ち良い。

 

ひとりでテント張るの3回目くらい、ようやく片付けにも慣れてきた。

いつも他の人がいるとき不器用すぎて見かねてやってくれて、

いつまでも自分でできるようにならなかったけど、やっと。

自分でできるの楽しい。

私は飲み込みには時間がかかるけど、

一度できるようになってしまえばまあまあ人並みくらいはできるのかもしれない。

 

Gabriel流しながらのんびり片付けているともう9時、行かなくては。

駅に向かう。

この稚内公園(森)沿いには3つくらいお寺がある、神社もある。

 

歩く。道の駅(=JR駅)に着く。トイレに駆け込む。

セコマで今日の朝と昼のごはんを買う。

それぞれ110円でスパゲッティときんぴら山菜がある!

セコマブランド最高すぎる。(友人的にはセコマ惣菜は味が濃すぎてきついらしいが、笑)

おとといのワインのためにcheetosも。

あとカツゲン初挑戦。十勝の甘納豆も買ってみる。

 

 

2階ラウンジで電源を取りつつ、モシリで知り合って今日泊めてくれる札幌のかたに連絡。

18切符でいしかりライナーに乗れることを確認し、乗る。

車窓からの風景を眺めるのはやはり楽しい。

おととい買った白ワイン、重いし今日飲む。

キャンプ用に買った100均のアルミマグカップが大活躍。便利。

ちょびっとずつ入れて飲みながら眺む。さいこー。

 

本当、久々に晴れたなー。気持ち良い。

あかん、また作業進まないやつだ。笑

 

 

幌延通る。トナカイ牧場があること、ヒッチハイクの時の方に教えてもらったな。

数日前フィンランドの子にトナカイ食べるってことを聴いて驚いてたけど、

日本でも食べられるんだと知る。

 

電車、斜向かいの席の人が新聞を読んでいる、

「異変の夏 長雨恨めし

客足湿る観光地 農作物に影響」

やはり今年は異常なんだな。。。

 

(つづく)

2018/8/22 Wed. 礼文島3日目稚内 フェリー乗船から

 

フェリーに乗る。電源を確保する。

パソコン置いていくの迷ったけどその心配を超えて、生で海を見たくなった。

青函フェリーは外出られなかったけど、礼文-稚内ハートランドフェリーは出られる。

外に出る。やっぱり気持ち良い!

太陽と礼文島、どんどん離れていく。

ばいばい礼文、いつかまた。

あんなにどうしようって路頭に迷ってたけど、楽しかったな。さみしい。

 

今日は波が2メートルあるらしくて、ちょっと揺れる、それがすき。

波と空を見てるだけでずーっとそうしていられるくらい楽しい。

空はほんとに芸術。刻一刻と変わっていく表情。

フェリーから見る海と空本当に好きだ。

 

轟音の中、うたう。

”君が御胸に抱かれて聴くは”、戸川純ちゃんの歌う蘇州夜曲をよく聴いていた。

もともとの中国語バージョンも歌ってみたい。

 

一度船内に戻る。揺れがひどくて酔いそうなのでノートもパソコンもできない。

ということにして昨日飲めなかったビールを飲む。韓国のりポテチつまむ。

ゆっくり傾いていく陽と海を眺めながら。

なんか楽しい。にこにこしてしまう。

 

ちょっとノートを書いていて周りを見ていない間に、

あ!陽が沈んだ!って誰かが言う。しまった。日の入り見たかった。

もう沈んではいるけれど、また外に出る。

ついさっきまで水色と橙だった空が、見事なピンク色に染まっている。

 

2階の誰もいない甲板を走り回り、うたい、空を眺める。

どんどん色と雲の形が変わっていく。

港が近づき、轟音がさらに激しさを増す。

気づくと嗚咽をあげている。

なんで、なんで、解らないよ。

君とは永遠だと思っていた。

当てのない漂流を続けるのみなのだと散々言っていた僕の方が、

とわを信じていたなんて。

君を失いたくない。行かないで。でも既に終わったのか。

苦しい、お願い、誰か僕を抱きしめてと、叫ぶ。

船よ、僕の叫びを掻き消してくれ。落ちていく陽。暗くなる空。

 

港に着く。パソコンを詰めているともうだーれもいない。

急いで降りる。セコマでカップうどんとおさかなソーセージ買う。

稚内道の駅で連絡を確認する。

イートインあるセコマを探すがなさそう。

2階ラウンジに電源あるのでは?と気づき上がると、ビンゴ。

9時までそこでパソコンする。

出て、キャンプ場向かう。

一番近そうな道に向かうと、入り口の表示もないし、真っ暗。。

ただの森ここ本当に公園なのだろうか、、

100均のライトでは到底照らせないような真っ暗闇。

人間より動物が出て来そうで怖い。。

仕方なく超遠回りだけど車が入る用の入り口らしきものに向かう。

マップ上に入り口書いてないのも困った。。笑

 

もう22時前、この時間にふらふら歩いてるの完全にアウト、

何起こっても文句言えないよなあ、と不安でいっぱいになる。

数日前ここ稚内で野営地探すときもそうだった。。

私、野宿向いてねえな。ビビリすぎる。

ようやっと入り口に着く。今度はちらほら灯りもある。やったぜ。

しかしやはり、完全に山、きつい上り坂

22時からこの坂登るとか、最高だな。

やっぱり人気はなくて、しかも道路しかなくて途中で泊まれそうな場所もない。

こっから3km登るとか、嘘だろ。

気が遠くなりかけたそのとき、芝生の公園スペースを見つける。

ここで良いんじゃない。人こないかな。

1人で張ってると何かあったときどうしようもない。

でもその公園以降は電灯もなく真暗な道があと3km(上り坂)続くのを考えると

キャンプ場に行くのは非現実的に思えた。

ここで張ろう。東屋で影ができている部分にテントを張る。

目立たない方が良いかなって。

暗いとポールを通して立体に立ち上げるとき一層やりづらい。

なんとか立つ。一度入ってしまえばそれなりに安心だ。

ワインを一杯飲む。おさかなソーセージ一気に3本食べてしまう。

うどん食べたいが水がない。烏龍茶でやってみる。普通に美味しい。

はじめてテント内でお湯を沸かして食べた。

お腹いっぱい。23時、寝る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/8/22 Wed. 礼文島3日目 フェリー乗船まで

 

昨日の夜の雨はやばかった。

テントを雨が打つ音が五月蝿すぎて何度も目が覚める。

しかも、光った。世界が。雷!

家の中にいても怖いのに、テントで雷とかほんと無理、勘弁して、、

 

なんとか遠のく。だが気づくと寝袋が湿っている

と思ったら床浸水している。。

初、雨キャンプ

 

朝、晴れるかもって言っていたけど、

まだ雨降ってるから起きなくていいや、って思ってたら

8時くらいになってしまった。。

とりあえず昨日書いた東京の私的おすすめを送ってみる。

 

今日は9時くらいから雨が止むかもしれないらしい。どうしようか。

ぬかるみの中トレッキングという気分ではないな。。

でもキャンプ場を後にするの名残惜しかったし、一応雨は止んだ、

濡れたテント乾かしたかったから、

干しつつパソコンに打ち込む作業を野外ですることにする。

 

振り返ると結構楽しい。こんなにいろんなことがあったのか。

さみしさ束の間忘れる。

森で歌う。ByrdCrucifixus。旅人のうたう人と出会いたいな。

一緒に歌いたいな。アンサンブルのこと久々に思い出す。

解散するんだろうか。もう少し続けたいけど。

 

テント乾いた。畳んでパッキングして14時すぎくらい、

管理人さんに挨拶。港まで歩きます、5kmだし、と言うと

ヒッチハイクしようと思ってるの察されて

車で送っていってくださる。。

ヒッチは人によって全く捉え方が違うのが面白い。

危ないよ、って言う人から全然いけるよ~って人まで。

 

管理人さんは大阪の人で、桃岩荘に2年ほどいた(!)り、

その後も他の礼文内の店で働いたりしたあと、

ここの管理人を5-10月の臨時職員として去年からやってるそうな。

桃岩の人間だったのね笑

何年もいて知り尽くしてらっしゃるんですね~~と言うと、

いや、お客さんから聞いて知ってるだけで全部行ってる訳じゃないし

その中から最適と思うプランを考えて提供してるだけだよって言う。

それがすごい。次から次へとどんどんプランが飛び出す。

でも本人はなんとも思ってないのか、謙虚でらっしゃるのか、、

すごいなあ。また緑ヶ丘キャンプ場、来たいなー。

その人が来年いるかはわからないけど。

めちゃ綺麗で快適だったし、もっと長期でいたかったなー。

 

実際長期で泊まってる人もいた。

阪大の子がフィールドワークしながら3週間くらいいたりとか。

私もいつか何か文章書いて「缶詰め」するときとかあったら

島でしてみたいなあ、笑

 

まだフェリー出航まで時間があるから、郷土資料館に入ることにする。

資料館受付、「荷物お願いしてもいいですか」

「責任とれませんので」と、お預かりお断りしますの看板を指し示される。

お、お役所だー。

まあ実際公共施設だし、、でもちょっぴりせつない。

 

パソコンだけ手に持って、他は置いて館内を見る。

地層の成立とかはちょっと込み入っていて難しい。

四季折々の写真が展示されている。美しい。

 

縄文の遺跡がかなり発掘されているらしい。船泊(ふなどまり)遺跡。

一番衝撃だったのはお墓。

膝を抱えた形で穴におさまった人骨の写真が何枚も展示されている。

とても綺麗な状態の人骨。欠けることなくそのまま残っている。

こんなにきれいに残るものなのか?土葬?

というか人のお墓を掘り返してるってことだけど見てしまっていいんだろうか、

という罪悪感と。でもとても惹きつけられる。

僕もいつかこうやって骨になるんだな、と思う。

今まで記号としての骨は見てきたけれど、

1人の人間の「リアル」としての骨を見るのはこれが初めてな気がした。

 

保存状態が良いのは冷涼な気候とも関係があるらしい。なるほど。

副葬品として、ヒスイの加工品や貝玉(貝を小さくカットし、真ん中に穴を開け、

輪郭を丸く加工したもの)がたくさん一緒に埋められていた。

 

土器系はあまりピンとこないけど、

鋭く削られた石器とか、サメやクジラの歯を削り出してつくった女性像とか、

鳥の骨でつくったアクセサリーとかは結構好きだった。

 

現代の漁のコーナー。

礼文で獲れるのも利尻昆布。漁に出てもとれない日はとれなくて、

とれる日はものすごくとれるから、

家族総出と手伝いさんで干すんだそうだ。

 

すべてのコーナーが終わるとコーヒーご自由にどうぞとお湯と粉が置いてある。

嬉しい。まったりする。

下に降りるともう4時前になっている。5時の出航前までここで打ち込み作業する。

Rebun Wi-Fiもあって快適。でもネット環境あるとどうしても連絡見てしまう。

ネットないのも良いな。

 

(つづく)

2018/8/21 Tue. 礼文島2日目

 

北海道のほぼ北の端、寒いかと心配してた夜はそんな寒くなく。

4時半ごろからカラスが騒いでいて30分おきくらいに起こされる。

6時起床。6:41のバスで島の北に向かう。

バス停の方向を間違えて初っ端から全力疾走、、手を挙げてバスを止める。

 

朝も悶々考えてしまう。景色を見ようと努力する。
昨日の日本一周ライダーのお兄さんが言ってたアザラシが見える。

1時間くらい乗ってスコタン岬に到着する。

相変わらず人いない。それが良い。

 

岩壁に波が当たって砕ける情景、好きだ。

誰かがホイッスルを鳴らしている。何隻もの船が向こうから並んでやってくる。

 

岬をあとにし、「岬めぐりコース」を歩き始める。はじめは普通の道路。

標識があんまりなくてややわかりづらい。

途中から野の道に入る。

花の島という通り、花咲き乱れる野原に分け入っていく。

ゆっくり写真を撮りながら進む。

バス間に合うかわからない。いざとなったらヒッチハイクか。

長い時間をかけて朽ちたであろう家を美しく感じる。

 

トレッキングロード、人がいない。

稀に人と近づいて会話が聞こえるとストレスになっていることに気づく。

1人もまた良いな。

 

今日もまた瞑想。足の裏と呼吸。

一瞬しか保たないけど、でも余計なこと考えずその場だけ感じられた瞬間は気持ち良い。

 

登って振り返ると、岬からどれだけ歩いてきたかがよく見える。

島というコンパクトなサイズ感ならでは。

一歩一歩自分の足で歩いた、その距離を身体で感じられる。

 

澄海岬(すかいみさき)はなぜか通らなかったけど、

一般道に出て3km、ギリギリバスの出発に間に合う。

880円は高いけど、、空いたこの時間にノートを書く。

 

返って管理人さんが午後のスケジュールを確認してくれる。

初カレーメシ食べる。美味しい。

出ようとするタイミングでまた声をかけてくれる。

キャンドル作りが200円でできるらしい。行こう。

 

チャリをお借りしていざ北のカナリア館へ。

久々のチャリ楽しい!海沿い走るの最高に気持ち良い。

利尻よく見える。利尻富士と呼ばれるだけあって形が綺麗。

1700mもあるらしい。

 

海外線沿いに延々とウニが落ちている。

中身が空のウニ。鳥のフンがいつも近くにあるあたり、

カモメかカラスが食べているんだろうか。

のんびりサイクリング。目的地に着く。

廃校になった小学校。赤い屋根、木造りで可愛い。

 

キャンドル作る。入れる砂は塩と貝を砕いたもの。

ビー玉とか貝を乗せる。ラメもある。最後にジェルを入れる。

配置、すごく悩む。

二次元のレイアウトも結構難しいのに、立体となるとさらに大変だ。。

色は良い感じにできた。。配置は、、またお家でリトライしたい感じ。

 

終わって16:4517時半に閉館するまでに、元地灯台に行って戻って来たい。

間に合わない、、と思いつつも登る。

また思考が止まらなくなる。幸せなところ、もう一度戻りたいってこと、

追い払うように駆け上る。

 

登り切る。今までの岬よりひらけている気がする。

海と空が広い。果てしない。

「空の向こうにも空があるだけ」

歌い出す。3週間前家で同じ歌を歌ったとき、「2人ってなに?」って感じだったけど

今やっとすこし”さみしい”。私の気持ちは少し戻った。相手は違うかもしれないけど。

 

帰り道、「だから心よせめて歌え」、

「都会の海に漂い島をさがしつづけています」

島で”島へ”を歌う。

どうしようもない、行き場のないエネルギーを乗せて。魂の叫びのように。

 

5時半。ギリギリ間に合わない。でも外で待っていてくれた。

キャンドル受け取る。若い人だなと思ってたらやはり地域おこし協力隊。

知り合いがいたのと景観がすきなのとで礼文を選んだという。

 

資金的に悩みに悩んだけど意を決して定食さざ波に入る。

ここは地元の人も食べに来る美味しいお店だと聞いた。

今一足早くホッケが旬で脂が乗っていると聞き、ホッケ定食を頼む。

すーーーごく美味しい。し、大きくてボリューム満点!

つやつや、脂が乗ってるってこういうことを言うのね、

白身がふわっふわ、最高すぎた。

フキの煮物もシャキッシャキで美味しかった、

きゅうりも昆布も最高

すっごく美味しかったですって心から伝えるとおかみさんも喜んでくれた。

 

その定食屋さんは民宿もやってて、

その日泊まってる方は6月にも礼文に来たそうだ。

東京から飛行機で。めちゃ好きなんだなあ。

コーヒー分けていただく。

帰り際、おかみさんからは「遠くからよく来たねえ」って

キットカットを両手にいっぱいにもらう笑 ほくほく。

 

チャリで帰る。夜でも楽しい。

『セコマでワイン買って、』というキャンプ場の方の言葉が

頭から離れず、買っちゃった、笑

500円くらいで、いろんな国のワインが勢ぞろいしてる。

コンビニの謎ブランドじゃなくてどれもちゃんと美味しそうなやつ。

酒好きの愛を感じる~。セコマ好きすぎる。。

 

麦とホップ富良野版ライムグリーン色のパッケージのものは、

やっぱり美味しいのか、飲みたかったけどショート缶もロング缶も売り切れている。。

 

帰って元同居人に今日もメールを打つ。

テント戻ったちょっと後に雨が降ってくる。ギリギリセーフ。

ノートを書く。就寝。